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小学校の先生を120%楽しむ毎日

小学校教員の日々の振り返り。教員志望の学生さん、同業の方、保護者の方、教育に興味のあるすべての方へ。

道徳について、教育の評価について考えさせられた

ニューズピックスを見ていたらやられた。

この記事だ。

道徳教育は民主的な国家と社会を実現することができるのか? - 畠山勝太 / 国際教育開発 (1/2)

 

そもそも教育の目的は…

改正教育基本法・第一条に基づけば、教育の目的は「人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成」である。

 

そして、道徳教育の目的!

道徳教育の目的は、「人間尊重の精神と生命に対する畏敬の念を家庭、学校、その他社会における具体的な生活の中に生かし、豊かな心をもち、伝統と文化を尊重し、それらを育んできた我が国と郷土を愛し、個性豊かな文化の創造を図るとともに、平和で民主的な国家及び社会の形成者として、公共の精神を尊び、社会及び国家の発展に努め、他国を尊重し、国際社会の平和と発展や環境の保全に貢献し未来を拓く主体性のある日本人の育成に資すること」である。

 

…ということで、道徳教育の最上位目標は

「平和で民主的な国家及び社会の形成者」という部分で両者は重複しており、道徳教育の最重要点がここにあることを読み取れる。

 

じゃあ、実際、教育はそのために機能しているの?

 

結論:よう分からん。

 

ということらしい。

その理由は大きく2つ。

 

◯因果推論の難しさ

◯教育水準の定量化の難しさ

 

教育水準の増加が指すものが、文脈によってまったく異なってくるために、教育が民主的な国家や社会の実現に貢献するのか、一般化できるような結論を導き出すことが難しい。

 

そりゃそうだ。

 

 

何らかの施策・取組を評価・検証し改善していくためには、Theory of Changeとインパクト評価の組み合わせが欠かせないが、これらが道徳教育導入に置いて議論された形跡がまったく見られない。

 

そうなのか…

で、そんなインパクト評価がどのようなものであるか

1.道徳教育を実施するためにどのようなインプットが必要か明らかにし、道徳教育がどのような結果(アウトプット)を生み出し、その結果が中期的にどのような成果(中間アウトカム)を生み、それが長期的にどのような成果(最終アウトカム)を生むのか、ロジックを考える。

2.上記のロジックが成立するには、どのような前提条件が必要なのか明らかにする。

3.上記の必要な前提条件に対して、実際の諸条件はどうなっているのか明らかにする。

この3点セットを活用することで、インパクト評価を実施して、道徳教育が民主的な国家と社会の実現に貢献するという因果関係が存在しなかった、ないしは効果量が期待ほどではなかった場合に、「どの段階でどの要素が理論どおりにいかずそうなったのか」、という点を明らかにすることが可能となる。

 

なるほど。上記のような考え方。

めちゃくちゃ参考になる。

 

また、施策を評価し改善していくためには、その政策目標はSMARTな指標に落とし込めるものであることが望ましい。

 

 

SMART指標とは、Specific, Measurable, Achievable, Relevant, and Timelyの頭文字を取ったもので、

具体的・測定可能・到達可能・妥当性・期限が設定できる指標

のことである。

 

 

しかし、学習指導要領の総則にある道徳教育の目的を見ると、「自立した人間として他者と共によりよく生きるための基盤」や「個性豊かな文化の創造を図る」のように、どうしてもSMART指標に落とし込めない部分が多く見受けられる。

 

おおお。

まさにそう。

 

 

学校教育目標でもなんでも。

 

教育に関して立てられる目標(もはやスローガン)は、フワッとしているから評価しづらい。

だから、改善もうまくいかない。

 

そんなことを考えて悶々としている方は読んだ方がいいと思います。