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小学校の先生を120%楽しむ毎日

小学校教員の日々の振り返り。教員志望の学生さん、同業の方、保護者の方、教育に興味のあるすべての方へ。

Most Likely to Succeed 無料上映会 @千代田区立麹町中学校

行ってまいりました。

 

どんな映画かというと・・・

Most Likely to Succeed」 は、「人工知能 (AI) やロボットが生活に浸透していく21世紀の子ども達にとって必要な教育とはどのようなものか?」というテーマについて、「学校は創造性を殺しているのか?」TEDトークで著名なケン・ロビンソン卿、カーンアカデミーのサルマン・カーン氏、ハーバード・イノベーション・ラボ所属の、トニー・ワグナー氏などの有識者や多くの学校取材を2年間積み重ねられ制作されたドキュメンタリー作品です。2015年の公開以来、3000以上の学校や公共施設、教育カンファレンスなどで上映されています。

 

 

がっつりとした、映画のあらすじは以下の通り。

米国の教育カリキュラムは、戦争でロシアに負けたドイツが強い軍隊を組織するために全ての少年に始めた年齢別、科目別の教育を参考に1892年に制定された。当時米国は工業化を目指して、農民を均一した労働者に教育する必要があったのだ。教育システムの変更はそれ以来されていない。20世紀を通じてGDPが伸びれば、国民所得も伸びる時代が続き、読み書き計算が出来れば平均的な暮らしが出来た。しかし、1990年代後半からの急速な技術の進歩により中産階級に富をもたらした多くの仕事が奪われている。大学を卒業したら安定した職に就けるという時代は終わった。

かつて教育は賢人たちが議論を交わすものだったが、軍や工場のためにすべての子供たちに教育を施すようになると沢山の知識を持っていることが良しとされた。試験至上主義の中、子供たちは過度の時間を事実の記憶に費やし、貪欲に学ぶことへの意欲が失われていった。また、試験のためだけに記憶されその後使われることがない知識の9割は数か月で記憶から消えてしまうという実験結果も出ている。

情報化社会では国家や企業は知識を沢山持っている人ではなく、論理的思考力やコミュニケーション能力といったソフトスキルを持っている人材を求めている。それらの能力をどうやって身につけさせ評価したらよいのだろうか。

2000年にカリフォルニア州サンディエゴに開校したHigh Tech Highでは何をどれぐらいどう教えるかは教師の裁量に任されている。1年契約であるにも関わらず知的自由を求めて熱意ある教師が応募してくる。HTHでは教科書や試験、成績表がない。生徒たちはクラス単位でプロジェクト学習に取り組み、学期末に一般公開される展示会のための作品制作での失敗や成功を通じて人間的にも成長をしていく。

全米各地で古い教育制度から離れた大胆な試みが行われ始めているが、こうした新しい教育に関する長期的な研究結果はまだ出ていない。既存の教育制度を続けるも、新しい教育を選ぶのも賭けではあるが、我々は21世紀に相応しい新しい教育を検討すべき時期に差し掛かっているのではないだろうか。

 

「上映後のモヤモヤを含めてお楽しみください。」

 

主催者のこの言葉で上映スタート。

 

「教育について、さまざまな問いを投げかけている映画なんだろうなあ」

とぼんやりとした頭で映画を見始める。

 

・・・

 

・・・見終わって感じたことは

体の奥からふつふつと湧き上がるやる気。

そして、自分が今の学校教育に感じている不合理を多くの人が感じているんだ、という安心感。

 

新たに知ったことも多数。

1997年の時点でIBMが開発したコンピューターが、チェスのチャンピオンを負かせていたなんて、初めて知った。

言語認識が苦手と言われるAIがクイズ番組に出て、クイズ王を負かしていたことも始めて知った。

結局、アメリカの公教育は、120年前にプロイセンから持ち帰ったカリキュラムがベースになっている。

 

 

考えさせられたことも多数。

「先生のことはよく見てるし、よく話も聞いてるけど、授業が面白くないの」と涙ながらに訴える一般的な公立小学校の子ども。

それに対し、「今我慢して、勉強したことが大人になって役に立ったと思えるから」と子どもに語る先生。

 

うーむ…自分もこれに近いこと子どもたちに語ったことあるんだけど、側から見るとなんとも嘘くさいセリフですねえ。

今学習していることが、社会とどのように繋がっているのか、教師一人一人がなんとなくではなくて、明確にもっていないと説得力が無さすぎる。

「大人になって役に立ったと思える」のは、どのタイミングで?どういうシチュエーションで?

そこを明確にすることは、キャリア教育にも繋がること。

 

そして、

 

「『子どもにこうしてほしい』という教師や親が描く完成図を一度捨ててみること」

「君が君でなくては困る」という、HTHの先生の言葉。

 

この言葉には、感動しました。

 

私なんて、「いつ変わるんだ!?変われよ!」

そんなことばかり子どもたちに言ってる。

 

子どもの良さを認め、とことん伸ばす。

 

今年度の学級目標は

「満天の星」

 

一人一人が輝いているクラスにしたい。

 

そのために、日々、自分の強みに気づけるような声かけや、振り返りを促そう。