小学校の先生を120%楽しむ毎日

小学校教員の日々の振り返り。教員志望の学生さん、同業の方、保護者の方、教育に興味のあるすべての方へ。

その指導ちょっと待った

前回からだいぶ空いてしまいましたが・・・

 

 

kengobonbei.hatenablog.com

 

前回の記事は要するに

 

児童指導は、

1.自分の感情が絡んで、子どものためを思って指導しづらい

2.事前指導までしかそもそも考えたくない。

3.ただ怒っただけで、子どもの行動が変容するので良しとしてしまう

 

だから、後手に回った時の児童指導のクオリティは上げづらい

ということを言いました。

 

今にして思うと、めちゃくちゃ主観ですね。

まあ、あくまでも私にとってです。

 

 

さて、前置きが長くなりましたが、

先々週のことを思い出しましょうか。

 

今回は、先々週のエピソードから

子どもの望ましくない行動を見て、反射的に指導をするのではなく、

一回自分に待ったをかけてみると、子どものことが見えてくる

ということがお伝えできればと思います。

 

ざっくり言うと・・・

①給食の時に、後ろ(隣の班の方)を向いて食べている児童がいた。

②「前を向いて食べるように」指導したが、翌日同じように後ろを向いていた。

③腹立たしい気持ちになり、すぐさま指導をしようかと思ったが、しばらく様子を見ることに決める。

④私がその子の前を通っても後ろを向いて楽しげに話をしている。

⑤これはもしかしたら指導を無視しているのではなく、悪気なくしていることなのではと思う。

 

そうしてようやく

「自分が何のために指導しようとしているのか」

考えられるようになった。

 

そもそもなんで後ろを向いて食べてはいけないのだろう?

 

理由をつけようとすれば山ほどある。

ご飯をこぼすと、トレーがないので床に落ちる。

そもそもマナー違反。

背中を向けられる子が同じ班にいる。

仲良しグループで話しているばかりで、周りが見えていない。

 

どれもこれもしっくりこない。

自分は、何のためにその子に指導しようとしているのだろう。

 

もう一度初めから考えてみると・・

 

最近、その子どもが、あまりいい顔をしていないような気がして

ずーっと気になっていた。

そんな折、私の気に入らない態度をとったことで

私にとっては、その子の指導は最重要の指導事項になってしまっていたことに気づいた。

だからこそ、③で様子を見てみようという気になったんだ。

 

要するに、私はその子に給食の指導がしたいのではなくて、その子と話がしたいんだな。

 

 

そう思って、本人をうまく呼び出し、

話をしてみました。

「前向いて給食を食べようって言ったと思うんだけど、あんまり伝わってなかった?」

と聞いて見ると

「え。ご飯を食べるときは前を向いて食べているんですけど…」と心細そうに答えます。

 

あ、なるほど。たしかにそうかも。食べるときは机の方向いてた。

そして私も前を向いて食べようとしか言っていない。

子供と私の意識にズレがあるんだなあ。

素直にそんな風に思えました。

 

私が今回の件でとりあえず、指導したかったのは

「目の前にいるグループの人は給食中ずーっと背中を向けられて、寂しい思いするんじゃない?」

ということ。

 

さらに

「そうなったら、その人も、〇〇さんも学校楽しめない気がするんだけど・・・」

 

「学校楽しめてる?」

「残りの時間、〇〇さんには5年3組を精一杯楽しんでほしい」

 

そうして話している間

最初の頃の怯えた様子もなく、暖かな雰囲気(自分でいうのもなんだけど)

で話を聞いてくれていました。

 

自分でも不思議だったのですが

最初はとても腹が立ち、指導したのに無視して

どういうつもりだ!と思っていたのに、

「その子に指導してやる!」と思わず、「話をしよう」と思った瞬間。

その苛立ちは消え、心からその子どもを心配し、日々の学校を楽しく過ごしてほしい

という気持ちなりました。

 

 

考えてみれば、児童指導って主に社会性の育成を目的とするもの。

つまり、

みんなで学校生活を楽しく送るための前向きな指導。

 

そんな風に思うことができました。