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小学校の先生を120%楽しむ毎日

小学校教員の日々の振り返り。教員志望の学生さん、同業の方、保護者の方、教育に興味のあるすべての方へ。

その活動に何の意味がある?どんな価値がある?

タイトルの問いに常に答えられる教師でありたいと改めて感じました。

 

…どういうことかというと。

 

先日入ったクラス。

自分の体調が悪く、課題を出して、ほぼ自習体制。

まあ、もともと算数の単元は全て終えているので、あとはひたすら問題を解いて、定着させるしかないんですよね。

 

最初、教えあっている様子の子どもたち。

だんだん声も大きくなり、雰囲気も教えあいからおしゃべりに。

 

集中力が完全に切れた状態。

 

「周りの人のことを考えて課題に取り組もう」と息も絶え絶えに言うものの静まらず・・・。

 

内心、

「このやろー」

と思いましたが、ガツンと怒る気力もない。

 

が、最後の最後に一線を越えた女子を発見。

手ぶらで友達の机のところまで行って楽しくおしゃべりしておしまい。

 

周りの子どもたちも、

「あいつ、何やってんの?」と流石に眉を潜めています。

 

これは、まずい。見逃すわけにはいかない。

少し声をはります。

 

「あのさあ、さっきから何も持たずにフラフラフラ。何してんの?」

 

しーーん。

 

「はい、ちょっとおいで」

 

しーん。

おそるおそる、私の側に来ます。

 

 

「号令終わったら、廊下で話そう。聞きたいことも、言いたいことも山ほどある」

と、周りにも聞こえるように宣言して

「じゃあ、号令お願い」

 

 

さあ、廊下であれこれ話します。

本人、反省してる風のことを言います。

あれこれ、言い訳も言います。

私は黙って目を見て頷いて、ひたすら話を聞きます。

 

話がひと段落ついたとき、満を持して私は口を開きます。

「先生がなぜ、怒ったのか分かる?」

「みんなに迷惑をかけたから?」

「違う。あなたが、みんなの信頼をなくすようなことをしていたから。あなたが中心になって、自分たちで価値ある時間を作れると期待しているから」

さらに追い討ち。

「今の時間、あなたにとって、みんなにとって価値はありましたか?」 

「・・・いいえ」

「今の話を聞いてどうしたい?」

「みんなにあまりたいし、信頼も取り戻したい。自分たちにとって価値のある時間をつくりたいです。」

 

という経緯があり、今日はその子たちが、前に立って、「自分たちで課題を真剣にやろう」と呼びかけることに。

 

「前回は、みんなに迷惑をかけてすみませんでした。私たちもうるさくしてしまったのは、悪いんだけど、前回は全体的に、みんなうるさくて集中できない人もいたと思う。周りの雰囲気に流されて、どんどん目的を見失ってしまうのがこのクラスの課題だと思うので、今日は集中して、みんなで課題をやっていきましょう。」

 

「・・・はい」

なんとなく決まりが悪そうに返事をする子どもたち。

そう。たまたま目立った2人が注意されただけで、実は全員うるさかったし、真剣に課題に取り組んでいなかった。

それを子どもたち自身が1番よく分かってる。

 

どんよりと暗い雰囲気で、カリカリと鉛筆を走らせる子どもたち。

 

いかん。なんとか持ち上げたい。

そう思い、以下のことをベラベラ喋る。

 

 

この授業は、

一定時間に、どれだけ量をこなせるのか、挑戦する時間

です。

 

限られた時間で、

量をこなすことが出来る人は、質を高めることが出来る

ようになります。

 

そこに大きな価値があります。

 

どういうことか、説明します。

 

例えば、テストは45分間の間にどれだけ正確に答えを書くことができるか「回答の質」が問われます。

ここでいう回答の質とは「聞かれたことにどれだけ丁寧に答えられているか」です。

 

ところが、このテストの点を高める時に、質を高めるには、見直しをして、何度も問題を解き直して、答えを検証しなければならない。

 

つまり、回答の

質を高めるには、まず問題の量をこなさないといけない。

ということです。

 

これはあらゆることに通じることだと思います。

スポーツや、楽器の演奏なんてまさにそうでしょう。

サッカーならボールを蹴れば蹴るだけ。

楽器なら演奏すればするだけ上達するでしょう。

(まあ、練習の量だけでなく、内容と質も大事ですが…)

 

仕事でもそうです。生産性とか言われています。

限られた時間にどれだけ価値あるものを産み出せるのか。それが、社会人になったときに問われます。

 

 だからこそ

限られた時間に、どれだけの問題をこなせるのか

 

この限界にチャレンジすることは価値のあることだと思います。

 

・・・というようなことを言ったら、

全員一言も喋らず、最後まで集中。

ここまで変わるのか・・・。

 

やはり、その時間の価値を示すことが大事だな、と感じました。

その活動に取り組むと、自分たちにどんな良いことがあるのか、それを分かってもらう努力を怠ってはいけない。

 

 

そのためにまずは、

教師がその時間の価値を誰よりも信じられるような授業計画を立てる

こと。

 

次に、

その時間(活動)の価値を子どもに分かりやすくプレゼンする

こと。

 

それをサボってはいけない。

 

子どもを思い通りに動かすことが目的になっていた。

子どもに身につけてほしいことがあるから、こちらの意図する態度で活動に臨んで欲しいんだ。

 

 

それを忘れないようにしなければ。