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小学校の先生を120%楽しむ毎日

小学校教員の日々の振り返り。教員志望の学生さん、同業の方、保護者の方、教育に興味のあるすべての方へ。

「強い組織/企業文化の作り方」記事からの学び

株式会社アカツキ 代表取締役CEO 塩田 元規 氏、

株式会社メルカリ 取締役 小泉 文明 氏、

株式会社リンクアンドモチベーション 執行役員麻野 耕司 氏

の3名をが語る

 

「強い組織/企業文化の作り方」

 

のまとめ記事。

「性善説でルールを創る」メルカリ小泉氏が語るプロフェッショナル型の組織づくり【K16-3E #2】 – 【ICC】INDUSTRY CO-CREATION

 

なるほどー、と思うところ。共感するところが多々あります。

とても面白いです。

 

小泉 

やはり、組織に対して潔癖すぎるというのは良くないと思っています。

新規事業にも近しいことは言えるかもしれませんが、他の企業などを見ていると「そこまで完璧にやろうとしなくていいのに」と思うことはあります。

あとは、みんなが意見を言いすぎる。

もう少し放っておいてあげればいいのに、と思います。

 

同感。

子どもに委ねるなら、多少の失敗には目をつぶって、本気で委ねてあげたいです。

 

塩田    

先輩経営者の方に言われてすごく納得したのは

 

人材育成は10人中10人上手くやろうとすると結果は大失敗するというのです。


10人中、4、5人上手くいけば良いと思ってやると、結果7人くらいは成功するということでした。

 

この感覚。教師も持っておいた方が、変に力まず、気が散らず。ブレずに指導できるはず。

「人間同士なんだから、教師と子どもも合う・合わないはある」

そういう前提で、関わっていかないとお互いにとって苦しい関係になっていきますねえ。

 

40人いたら40人としっかり向き合うし、全員の成長を願うけど…

40人全員に好かれようとしない。

 

 

麻野

僕は経営で言うとダーウィニアン・アプローチといいますか、いろいろなことをやって、残ったものが良いものだという進化論的な考え方なのです。

でも、たぶん楽天の三木谷さんなどは違う感じで、月へ行くと決めてひたすら一直線にそのことをやります、ついて来い、という感じだと書籍などから読み取れます。

 

うわー。これなんかもすごく重なりませんか?

 

指導力にものを言わせて、子どもをグイグイ牽引してクラスを成長させていくタイプの先生。

 

子どもの思いを引き出し、様々なアクションを主体的に起こせる環境を整え、トライアンドエラーをしながらクラスを成長させていくタイプの先生。

 

私はまだまだ前者かな。

早く後者に移行したいんですけどねえ。

 

 

これらは、最後は好き嫌いの世界かな、という気がします。

 

うーむ…これは、教員の世界では、クラスのフェーズによるのかなあ。と。

1年という限られた時間の中で、クラスを成長させるには、最初から子どもの主体的なアクションを期待しても無理があります。

まずは、ガンガン指導を入れて、安心安全な場づくりに努め、それから徐々に子どもたちに委ね、トライアンドエラーを許容していく。

 

企業では、この失敗を許容できるかどうかは、財務的なところによるところが大きいのでしょう。

しかし、クラスの場合、失敗を許容できるかどうかは、教師の在り方次第。

 

事業についてある程度レールが決まっているのであれば、人材も型にはめていった方が効率が良いという側面もあるかもしれません。

しかし、もう一方のタイプだと、

多様な道筋があって、思いもかけないような成長が中から生まれるということがある。

 

きっと、これなんでしょうね。一人一人が主体性を発揮した時に得られるもの。

クラスにおいては、教師なんかが考えつきもしないことを子どもが思いついたり、予想を裏切るくらい成長したり…。

 

では、職員室におきかえたら?

 

そもそも、教育という「事業」にレールは決まっているのでしょうか?

 

公立の学校においては、やはり「ある程度決まっている」ということになるのですかねえ。

 

でも、そのレールって、地面に石灰で引かれたラインのようなもので、実体がないような気もします。

 

また、教育というものの性質上、そのレールの先の目的地も、方角はだいたい分かっているけど、ピンポイントにどの地点なのかよく分からない。

 

だとするなら、せっかく終点に向かうためのラインを引いてくれているんだから、大きく外れることは非効率だし、方角がわからなくなりそう。でも、せっかくどこでも走れるんだから、蛇行しながら目的地に向かってみてもいいんじゃない?

 

というのが、私の考えです。

 

こんなことを言うと

 

子どもが乗ってること忘れるな!

 

というお叱りが聞こえてくるようです。

 

しかし。

そもそも、教育には、大前提として、絶対的な正解はないし、国民全ての納得解もあり得ない。

 

アカツキやメルカリのような会社だと、社内から偶発的に新規事業が生まれてくる可能性がある。

 

校務分掌でも、それぞれの担当者に権限を与え、委ねることで一人一人の教師が主体性を発揮して色々な試みにチャレンジしていけるようにする。そうしていく中で、子どもにとって、もっと価値あることが見つかるかもしれない。

 

 

そういった会社の育成観と、レールを敷いて走らせていくような会社の育成観というのは違うのだと思います。

こちらにはやはり、

人間はコントロールできない。

他人はコントロールできない。

それぞれの自主性から生まれるものが良いものだ。

そして

良いものは社会が勝手に選び取ってくれる

というような根幹の思想があるような気がします。

 

この視点を学級経営や授業、校務分掌の仕事。人と関わるあらゆる場面で大事にしたい。

 

大事なのは、こちらの事業や組織にレールを敷くような育成を当てはめると失敗するし、レールを敷くような事業や組織にこちらの育成を当てはめると失敗するだろうということです。

だからこそ、一番初めの話に戻りますけれど、

ビジョンとかミッションとかバリューとか一本筋を通しておく

と、そのあたりも間違えないのかなという気はします。

 

うーむ・・・なるほど〜。

それぞれの学校が、本気でビジョン・ミッション・バリューを考えて、保護者、地域に理解してもらえれば、だいぶ変わってくるのでしょうかね。

 

企業の経営者の方も色々考えているんだなあ。