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小学校の先生を120%楽しむ毎日

小学校教員の日々の振り返り。教員志望の学生さん、同業の方、保護者の方、教育に興味のあるすべての方へ。

多忙化解消 〜Teamingで学習する組織へ〜

今私が勤務する学校では、多忙化解消の取り組みがなされている。

 

しかし、そもそもなんのために多忙化解消をするのか、目的を見失ってはいけない。

 

私は多忙化解消の目的は

子どもたちに、より価値のある学びの時間を提供するため

だと考えている。

 

多忙化解消によって生まれるゆとりがあってこそ、教師が本気で子どもたちと向き合える。

子どもたちと向き合うと、必然的に教師は多くの学びが必要であると気がつくことになるはずだ。

そのため、多忙化解消と同時に、学習する組織づくりも同時に行う必要がある。

以下、

学習する組織「入門」から引用。

 

学習する組織とは…

目的に向けて効果的に行動するために集団としての意識と能力を継続的に高め 、伸ばし続ける組織

 

まさしく、学校もそうした組織になるべきだろう。

 

学習する基本的な主体は個人であり 、個人の学習なくして組織の学習もありません 。しかし 、学習の結果として築く意識と能力は 、個人のレベルだけでなく 、集団のレベルでも築かれる必要があります 。単に能力の高い人たちが集まれば学習する組織になるというわけではありません 。ポイントは 、集団として意識が広がり 、高い能力が発揮できるかどうかにあります 。なお 、組織内で知識を創造 ・保持 ・移転するプロセスを 「組織学習 」と呼びます。

 

そう。学校が組織学習していれば、学級崩壊などは、そう簡単に起こらないはずだ。

個々の学級担任が日々の学びから築いた意識と能力から、組織としての知識を創造し、保持し、移転すれば、どんな人が学級を任されても、組織としてなんとかできるはず。

教えるのが得意な人が集まって、凝りもせず毎年同じ人の学級が崩れるのは、その人の力量だけの問題ではなく、組織としての問題だ。

 

そんなことを考えて、以下の内容を教務に職場改善の提案をしました。

 

教員が日々学び続けられる環境の整備、組織づくり

理想の職場
 定時に上がれるという大前提があり・・・。
日々、職員同士の対話があり、その中で学びのある職場。

目的
 子ども達により価値のある時間を提供するため。
 

※学校が提供できる最も価値のある時間
・・・お互いがお互いの自己実現のために協働する経験を通し、他者とのかかわりの中で本当の喜びを見出すことができる時間。

 

対策
○定時退勤を前提として業務設計する。
○高学年ブロックをTeaming(新たなアイデアを生み、答えを探し、問題を解決するために人々を団結させる働き方)により、職場改善(多忙化解消)の先鋒とする。

 

 

【定時退勤を前提とした業務設計について】

・事務的な業務を外部委託する。(例:体力テストのデータ入力など)
・打ち合わせ、職員会議、悉皆研修以外の研修(重点研など)を廃止。
→ 打ち合わせに関しては、スタッフルーム上で情報共有する。
→ 職員会議は、基本的にスタッフルーム上で意見の書き込みで事足りる。(参照
元:麹町中学校) 
提案に興味があり、提案目的そのものに疑問があったり、課題感そのものが違うと感じたりした人などが本質的な議論をしたいとき、濃密な話し合いを校長室などで行うようにする。(防災の提案などは、消防署に意見を求め、ひな形を一度作れば、人の配置を変えるだけで毎年使いまわせる。)
→ 現行の重点研は、主観により効果測定がされている。ゆえに研究ではない。本気で研究に取りむとなると、莫大なコストがかかる。大前提として教育に関する研究を行う際は、バイアスがかからないように実践結果を観察、収集、分析するのは、第三者が行うべきである。
したがって、現行の重点研究の目的は「教師の学びを促進する」ことであり、研究そのものが目的ではない。

日々の対話の中で学級経営、児童指導、授業改善などについて議論することで現行の重点研究の役割は代替できるし、そもそも与えられた枠組みの中で勉強させられている状態をつくること自体、教師が主体的に学ぶ姿勢を養うことを阻害する要因となり得る。

ルーチン業務を極限まで削り、日々指導の改善を図っていく、集団で学習し続ける組織づくり(=Teaming)が先決だ。
対外的なアピールをする際には、「学級づくり関して日々職員で情報共有、議論をしている」と言えるようになるはずだ。日常的に指導の失敗を話したり、授業がうまくいったことについての会話があれば、心理的安全を得られた上に、日々学び、学級崩壊などしなくなっていくからだ。

「◯◯小学校は毎年、どのクラスも崩壊しない」

そういう評判は親を介して広まる。そうした実績があれば、中期学校経営計画などで、とってつけたような研修研究について説明する必要はない。


【Teamingについて】

1.率直に意見を述べる
2.協働する
3.試みる
4.省察する
以上の4つの行動が促されるように、職場改善、働き方改革を呼びかけるリーダーは次のようにリフレーミング(意識改革)する。

 

まずは、自分のフレーム(ある状況についての一連の思い込みや信念のこと)に気付く。
「学級は担任である自分がなんとかしなければならない。」
「今の学校の業務は必要なことだからすべてやるしかない。」
「定時に帰れないのは、自分の責任だ。」
「どうせ、自分は変われない」
「どうせ、学校も変われない」
「職場は仕事(作業)をする場だ」→「職場は学習する場」

 

次に以上のフレームをすべて否定し、チーミングの目的について語る。

チーミングの目的は、教師も子どもも学び続けていける学校を作ること。
具体的なビジョンとして、学級崩壊しているクラスなんて0。教師はやりがいと安心感をもって仕事に臨み、子どもは学校が大好きで生き生きしている。そういう状態に持って行けば、教師はさらに自ら学び、子どもは生き生きとし、それにより喜びを感じ、また学び・・・という正のスパイラルが生まれるはず。」

 

その際、リーダーは以下のことを伝える。
リーダーは自分が相互依存している。自分も間違う場合があり、協働を必要としてい
る。
メンバーがプロジェクトの成功に不可欠な優れた人物として厳選されていることを強
く伝える。

さらに、期待される対人行動と協調的行動を具体的な言葉を使って説明する。
「何か問題に気付いたら、率直に話してください」
「疑問を感じたらすぐに話してください。」など。

 

そのうえで実際に以下の行動を起こす。
 発足会の開催(高学年ブロック会議)
 個人的な目標を見出す。
子どもたちの情報共有。授業改善についてディスカッション。業務改善についてディスカッションなど。

 

【スタッフルームの位置づけ・ポテンシャル】
 情報集積による、ルーチン業務の簡略化と、指導改善。
 例えば週案などは、同じエクセルファイルで1回作ればそれを毎年使いまわせる。
(特別教室のところ、学級活動のところを少し変えればよい。)誰かが作った週案に
乗っかるという発想。これは、チーミングならでは。
 また、日常的に日々の指導改善についての対話があれば、それをログとして残しておけばなおよい。

 

◯◯さん
スタッフルームのアンケートありがとうございます。
多忙化解消についてのアイデアもあれば・・・とおっしゃっていたかと思い、
このようなものを作ってしまいました。

ざっくり言うと
「つまらない仕事は減らすか外部委託して、みんなでわくわくできる仕事に取り組んで、指導のクオリティを上げて、さらにわくわくして仕事に取り組もうぜ」

という提案です。


大変差し出がましい上に、現状の理解が伴っていないのは重々承知しておりますが、
青二才が青臭い青写真を夢見ていることを心にとどめていただければ幸いです。


P.S
また語りましょう。